自分に合った心理カウンセリングを受けたいと思っているあなたへ② 大切なのは、あなたと心理カウンセラーの在りよう
心理カウンセリングの「種類と方法」の中から、あなたに合ったものを選べば、それで安心。
とは、ならないのが、難しいところです!
実は、心理カウンセリングが、いい感じで進むために、一番大切な要因。
それは、心理カウンセリングを受ける人(相談者)と、心理カウンセリングをおこなう人(心理カウンセラー)の「在りよう」なのです。
つまり、「相談者」は、自分らしく在りたいと願い、日々を懸命に生き、相手を信頼する力を育む。
そして、「心理カウンセラー」は、自分らしく在ることを大切にし、相手に敬意と感謝を感じ、日々、自己研さんに励む。
私の場合、「あの先生は、有名だから」、「あの心理カウンセリングの手法は、効果が高いから」、「信頼できる人が勧めていたから」など、自分以外の人からの情報で、心理カウンセリングを選んできました。
そのせいか、合わないものも、たくさん・・・。
今回は、自分に合った心理カウンセリングを見つけるために、あなた自身と、心理カウンセラーに求められるものについて、お伝えします。
心理カウンセリングを受ける人、おこなう人の要因が大きい
心理カウンセリングの「種類と方法」より、それにたずわさる「人」の要因が、心理カウンセリングの効果に影響しています。
アメリカ心理学協会が、1990年代の後半におこなった、大規模な研究調査の結果。
心理カウンセリングに「よい結果」をもたらす要因と、その要因の占める割合は、以下の通りでした。
※この研究結果については、以下の文献に、詳しくまとめられています。
「心理療法 その基礎なるもの」(2000)スコット・D・ミラーほか著 金剛出版
①「心理カウンセリングを受ける人(相談者)」がもつ要因 40%
相談者自身がもっている、強みがある。
相談者に、心理カウンセラーを信頼し、関係を作っていく力がある。
相談者が、日常生活で、周囲から、サポートが得られている。
②心理カウンセラーと相談者との「関係性」、「心理カウンセラーの姿勢」がもつ要因 30%
心理カウンセラーが、自分らしくそのままに存在しつつ、相手を受け入れ、相手に共感する力をもっている。
心理カウンセラー、相談者が、互いに、相手との関係を作る力がある。
③心理カウンセリングの種類(理論や手法) 15%
理論や手法は、相談者が、「これはいいなあ」と思って、取り入れたときだけ、効果を発揮する。
④希望、期待、プラシーボ効果 15%
相談者、心理カウンセラーが、両方とも、「この心理カウンセリングは、うまくいく。癒される」と信じている。
たしかに、私も、「心理カウンセラーに治してもらいたい」という、丸投げな気持ちでいたときは、自分に合った心理カウンセリングを見つけることができませんでした。
それでも、少しずつ自分らしさを見いだしていくと、「これだ!」とか、「この人なら!」と思えるようになりました。
そして、そんな「ときめき」があった心理カウンセリング、心理カウンセラーからは、その後、確実に、自分の身になるような「何か」を得ています。
一方、実際に、心理カウンセリングを始めても、「ちょっと違うな」と思ったとき、あるいは、「違う」という感覚が強くなったときは、さっと引くことも、必要かもしれません。
自分に合った心理カウンセリングを見抜くために、実践できること
あなたに合った心理カウンセリング、つまり、効果を感じられる心理カウンセリングが、どれであるかを見抜くために。
日々、実践できることがあります。
①日々の生活の中で、自分の強みを意識しながら、それを伸ばしていく。
②努力(日々の小さな行動)を重ねていけば、より良くなっていくはず、と信じる。
③「この人、いいな」「これ、いいな」という感覚、「直観」を磨いていく。
結局、自分をあきらめずに、日々、努力(行動)を重ねていくことが、大切なんですね。
なんだか、地味ですが…、急がば回れ、でしょうか。
そして、「直観」を高めるために、おススメの方法が、
「ときめく・ときめかない」、「好き・嫌い」という感覚を、大切にしながら行動する。
私は、コンマリさん(近藤麻理恵さん)の「片づけ法」を、実践したことがあります。
持ちものを「ときめく・ときめかない」で分けていき、「ときめかない」ものを処分する「片づけ法」です。
1か月もかかり、大変でしたが、いいトレーニングに。
コンマリさんの「片づけ法」を実践してから、「直観」が鋭くなりました。
日常生活を送る中で、食べもの、洋服、ちょっとした小物など、ほんの小さなことでもいいので、「ときめき」を大切にしましょう。
自分には合わない心理カウンセリングに出あったしまったとき
残念ながら、「自分には合わない心理カウンセリングに出あってしまった」とき。
「お金も、時間も、こんなにかけたのに…」と思うと、ガッカリしますよね。
でも、自分に合わないものを、選んでしまうとき。
そんなときは、自分の「ときめき」や「直観」を、軽んじているのです。
あるいは、だれか(たいていの場合、親や目上の人)の言うことに、従う以外の行動を取ってこなかったので、自分の「ときめき」や「直観」が育っていなかった、とも言えます。
「自分には合わない心理カウンセリングに出あってしまったとき」は、「自分には合わないものが、何かということが、分かった」という、新しい気づきを得ています。
あなたらしさが、1つ、見つかったのです。
次に向かって、進みましょう!