発達凸凹のあなたが生きづらい本当の理由③ 自分にくだす審判

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「常識」から外れても、相手の「期待」に応えられなくても、仕方がないと、頭では分かっている…。

なのに、腹が立つ、落ち込むってこと、ありますよね。

実は、あなたがあなた自身にくだしている「審判(ジャッジ)」のせいなんです。

今回は、発達凸凹のあなたが生きづらい本当の理由のひとつ、「自分にくだす審判」についてお伝えします。

「発達凸凹」とは、発達障害の特徴をもちながら、診断がつかない、診断基準を満たさない状態のことです。

発達凸凹のあなたが生きづらいのは、「自分にくだす審判」のせい

生まれつき、苦手なことと得意なことの差が大きいあなた。

そんな発達凸凹のあるあなたが、日常生活を送っていてツライ思いをするのは、なぜでしょう?

以前の記事でお伝えした「常識」「期待」に加えて、実は、あなたを一番追いつめているのが、あなたがあなた自身にくだしている「アウトの審判(ジャッジ)」です。

簡単に言えば、自分へのダメ出しですね。

 

たとえば、あなたが仕事でミスをしたとき。

 

①周りの人たちが、「気にしないで。だれにでもあることだから」と言ってくれる。

一方、あなたは、「こんなことでミスをするなんて、私は本当にバカ。使いものにならない」と、自分自身に対して「アウトの審判」をくだす。

すると、あなたのメンタルがやられてしまいます。

 

②周りの人たちが、「なんで、こんなミスをするんだよ!お前はバカか!」と、あなたを責める。

一方、あなたは、謝りつつも、「今度から、気をつければいいさ。失敗は成功の母」と考え、自分自身に対して「セーフの審判」をくだす。

すると、あなたの心にダメージはありません。

 

つまり、あなたが自分にくだす「審判」のうち、

「アウトの審判」は、あなたを攻撃する一番の強敵になる、

「セーフの審判」は、あなたを守ってくれる一番の守護者になる、

ということなのです。

「アウトの審判」が悪いのではない

でも、あなたがあなた自身にくだす「アウトの審判」が、「悪いこと」とは言いきれません。

隠れたメリットがあるのです。

  • 「アウトの審判」の裏には、「こうあらねばならない」という理想的な自分の姿がある。
  • 「理想的な自分になれたら、幸せになれるはず」と思うことが、心の支えになっている。
  • 理想的な自分に向かって努力することが、向上心につながり、ある一定の成果を上げる

 

「アウトの審判」の裏にある「素晴らしい理想」は、生まれてから育つまでの間に作られていきます。

親を始めとする周りの人たちから言われたこと、あなたがしてきた体験などが、「素晴らしい理想」を作り上げる材料となります。

 

たとえば、

小さいころから、言われたことを忘れてしまう、片づけができない、すぐ泣いてしまうといったことで、お母さんにすごく怒られた。

いろいろなことが完璧にできる「良い子」になったら、お母さんにほめてもらえるかもしれない、と考える。

勉強を頑張って、兄弟の面倒を見て、友だちと仲良くして…。

う~んと頑張ったら、先生がほめてくれたし、お母さんが優しいときもあった。

もっと頑張ろう!

 

「こうあらねばならない」という理想的な自分を作っている、そのもとにあるのは、大変な状況で頑張ろうとする純粋な気持ちなのです。

そんなステキな気持ちを「完璧を求めて頑張るのはおかしい!」なんて踏みにじるのは、あまりにもかわいそうです。

周りにそんなことを言う人がいたら、「本質を分かっていないヤツ」と思って無視しましょう。

心を守るためにしてほしい3つの工夫

自分にくだす「アウトの審判(ジャッジ)」は、自然に発生してしまいます。

自分の純粋な気持ちをないがしろにしたくはないけど、次々に「アウトの審判」が出てくるときは、本当にツライ…

だからこそ、発達凸凹のあなたには、苦しくなる前に、自分の心を守ってほしい!

 

心を守るための3つの工夫は、こちらです。

自分の気持ちに寄り添う

理想的な自分になれていないときは、とってもガッカリしています。

まずは、そんな自分の気持ちに寄り添いましょう

  • 「こんなに頑張ったのに、うまくいかなくて、ガッカリしちゃったね」と声をかける、
  • 悲しい気持ちがこみあげてきたら、「悲しくて当然だよ」と声をかけ、涙を流す、など。

気持ちを十分に味わうと、一時的にツラくなりますが、しばらくするとスーッと楽になります。

「アウトの審判」をくだす存在に感謝をする

自分に対するダメ出しの勢いが強くて、心が折れそうなとき。

「自分を責める声がなくなればいいのに」と思うのは、自然なことです。

 

でも、ダメ出しをなくそうとすると、余計に自分を責める声が強くなります

「アウトの審判」の裏には、「理想的な自分にならなければいけない」という、純粋な頑張り屋さんがいるので、「頑張り屋さん」が、消されることを嫌がるのです。

それに、「頑張り屋さん」を応援している「世話焼きおばさん」から、ダメ出しが出ている場合、おばさんが、「せっかく人が親切で言ってやってんのに!」と、ご機嫌ナナメになります。

なので、「アウトの審判」の裏方さんたちに感謝をしましょう

 

「理想的な自分になろうと頑張ってくれて、ありがとう。

立派な人間になれない私を、叱咤激励してくれて、ありがとう。

あなたたちのお陰で、私は、ここまで生きてこれました」

 

すると、ダメ出しが少しずつ弱くなっていきます。

 

たとえば、あなたが子どもに「ちゃんと勉強しないとダメでしょう!」と怒ったとき、子どもが「お母さん、私を賢い人間に育てようとしてくれて、ありがとう」なんて言っていきたら。

あなたも、ちょっとうれしくなって、「分かってくれたら、それでいいよの」ってトーンダウンしますよね。

あれと同じメカニズムです。

自分を励ます言葉をかける

何と言っても、あなたには、あなたの一番の味方でいてほしい!

 

自分がかけられたらうれしい言葉、励まされる言葉を探してください。

そして、元気がなくなったときに、その言葉をあなた自身にかけてあげましょう。

 

私の場合は、「生きているだけで、大したもんだ。よくやってる」、「生きてさえいれば、何とかなる、なるようになる」なんて言葉がしみます。

うれしい気持ち、励まされる感じが、身体に広がるのを味わいましょう。

元気が出ます。

 

 

いかがでしたか?

今日は、発達凸凹のあなたが生きづらい本当の理由のひとつ、「アウトの審判(ジャッジ)」についてお伝えしました。

「アウトの審判」のデメリットに目がいってしまいがちですが、メリットをしっかり見てくださいね。

あなたに起こっていることはすべて、一見、マイナスに思われても、あなたにプラスとなる役割をもっています。

それから、心を守るためにしてほしい3つの工夫については、できることから少しずつ、やってみましょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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