【私が癒えるまでの全記録】⑤ 私の心の中のキャラクターたち
私は、自分の中に巣食っている「苦しい思い」を解消したいと切望し、教育分析(精神分析療法)、集中内観をはじめ、さまざまな心理カウンセリング(心理療法)にトライしました。
日常生活が送れる程度には、心が落ち着いてきたのですが、「苦しい思い」は、胸の奥底に、ずっとあるのです。
悪戦苦闘、試行錯誤の末、とうとう、「ハコミセラピー」という心理療法にめぐりあいました。
すると、これまで、どうしても手が届かなかった心の奥底に、手が届き、自分の内面で起こっていることが、分かってきたのです。
今回は、「心の中にいるキャラクター」として見えてきた私の内面構造について、お伝えします。
「ハコミセラピー」で心の内面構造が見えてくる
「ハコミセラピー」のグループワークに、初めて参加したのは、2015年の10月。
ちなみに、「ハコミセラピー」とは、心と身体の両方に働きかけるセラピー(心理療法)です。
私が最初に参加したのは、「ハコミセラピー」のBeingコース(体験を重視し、自分の在り方を見つめるコース)。
半年間、10日間のコース。
具体的には、2日間連続の日程が2回、3日間連続の日程が2回、という組み合わせ。
10~15人の参加メンバーと一緒に、「ハコミセラピー」のワークを体験していきます。
マインドフルネス(ゆっくり深呼吸をしながら、自分の身体に意識を向けていく)の状態を使って、ゆっくりゆっくり自分を見つめていきます。
基本的には、人から操作されることなく、自分のペースで進めていける。
何より、体験を通して身体に直接入ってくるので、ガツンと心に響いてくる。
そのため、自分の強みを活かして、心の内面を理解することができたのです。
私は、もともと、イメージすること(ものごとを自分の中で映像化すること)が、好きです。
得意なことを活かして、「心のありよう」を、「複数のキャラクター」として認識するようになっていきます。
「ハコミセラピー」のBeingコースに参加するうちに、1人、また1人と、私の中にいるキャラクターの存在が明らかになっていきました。
私の中には、ざっと「6人のキャラクター」がいて、私を形作っています。
それぞれのキャラクターには、私なりにイメージする、姿かたち、ピッタリくる名前。
名前をつけたほうが、愛着がわくし、対象としても扱いやすくなります。
心の中の6人のキャラクター
私の心の中にいる、6人のキャラクターは、次の通り。
なおちゃん
「なおちゃん」は、天真爛漫で、元気いっぱいな、3~4歳ぐらいの女の子。
おかっぱ頭に、黄色いシャツ、赤いスカートをはいていて、「ちびまるこちゃん」みたいな姿をしています。
私の原動力の源。
自分の思いに正直に突き進みます。
きいちゃん
「きいちゃん」は、「なおちゃん」の背中に、皮のように張りついている、4~5歳ぐらいの女の子です。
「アルプスの少女ハイジ」の「クララ」を幼くしたような姿をしています。
普段は存在感が薄くて、「きいちゃん」がいることに気がつかないほどなのですが…。
うまくいかないことがあると、猛烈に嘆き悲しむ!
嘆き悲しむ「きいちゃん」は、ものすごくふくれあがって、私の心の全領域を占領します。
そうすると、もう、苦しくて苦しくて、息が止まりそうに。
おそらく、「インナーチャイルド」と呼ばれる「傷ついた子ども」です。
現実をねじ曲げて考える「グリグリ君」と同じ存在。
「きいちゃん」と、ほどよく付き合っていくことが、穏やかな心のキモとなります。
タカハシさん
「タカハシさん」は、指示を飛ばし、ダメ出しをする、20代~40代の厳しい女性。
「女王の教室」というドラマに出ていた、女教師みたいな姿。
ひっつめ髪に、黒いワンピースを着ています。
「なおちゃん」と「きいちゃん」に寄り添っているのですが、いやはや、口うるさいったら、ありゃしません!
私の母の分身みたいな存在です。
消えてくれればいいと願っていたのですが、次第に、母として子どもたちを守ろうとする優しい思いが見えてきます。
ソルジャーなお
「ソルジャーなお」は、中学生ぐらいの少年兵。
「なおちゃん」と「きいちゃん」を攻撃する敵がいないか、常に警戒をおこたりません。
敵を発見したら、攻撃するか、素早く撤退します。
せっせと任務を遂行する勤勉さ、疲れ知らずな一面も。
周囲の人を攻撃することは少ないのですが、ここ数年は、私の夫を徹底的にやっつけています…。
なおさん
「なおさん」は、ありがたいお言葉をくださる、年齢不詳、性別不詳の存在です。
たま~に現れては、ポツリとひと言つぶやいて、去っていきます。
「ハイヤーセルフみたいな感じ」と言われました。
名言集ができるぐらい、ありがたいお言葉を発しています。
- あなたに起こることは、すべて正しい。
- あなたの思うがままに進みなさい。
- 人に愛を与えたければ、まず初めに、自分を愛で満たしなさい。
- 人生にムダはない。ムダだと判断する、考えがあるだけです。
なおぞう君
「なおぞう君」は、10歳ぐらいの少年。
知識や知見を集め、分析・研究することが、大好きです。
いがぐり頭で、メガネをかけ、白いランニングに半ズボン姿。
いつも図鑑をもっていて、ひまさえあれば、図鑑をながめています。
心の内面構造を理解するときには、あまり出てきません。
でも、仕事をするときなど、日常生活では大活躍!
知識や情報を提供してくれ、客観的なコメントをしてくることもあります。
6人のキャラクターの相関図
「なおちゃん」と「きいちゃん」を守るために、他のキャラクターが生まれてきたことが分かります。
私が生きのびるために作られた布陣です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
続きはこちら。苦しみが生まれるメカニズムが分かってきます。