【私が癒えるまでの全記録】⑤ 私の心の中のキャラクターたち

2020年9月29日

私は、自分の中に巣食っている「苦しい思い」を解消したいと切望し、教育分析(精神分析療法)、集中内観をはじめ、さまざまな心理カウンセリング(心理療法)にトライしました。

日常生活が送れる程度には、心が落ち着いてきたのですが、「苦しい思い」は、胸の奥底に、ずっとあるのです。

悪戦苦闘、試行錯誤の末、とうとう、「ハコミセラピー」という心理療法にめぐりあいました。

すると、これまで、どうしても手が届かなかった心の奥底に、手が届き、自分の内面で起こっていることが、分かってきたのです

今回は、「心の中にいるキャラクター」として見えてきた私の内面構造について、お伝えします。

 

「ハコミセラピー」で心の内面構造が見えてくる

 

「ハコミセラピー」のグループワークに、初めて参加したのは、2015年の10月。

ちなみに、「ハコミセラピー」とは、心と身体の両方に働きかけるセラピー(心理療法)です。

 

私が最初に参加したのは、「ハコミセラピー」のBeingコース(体験を重視し、自分の在り方を見つめるコース)。

半年間、10日間のコース。

具体的には、2日間連続の日程が2回、3日間連続の日程が2回、という組み合わせ。

10~15人の参加メンバーと一緒に、「ハコミセラピー」のワークを体験していきます。

 

マインドフルネス(ゆっくり深呼吸をしながら、自分の身体に意識を向けていく)の状態を使って、ゆっくりゆっくり自分を見つめていきます。

基本的には、人から操作されることなく、自分のペースで進めていける。

何より、体験を通して身体に直接入ってくるので、ガツンと心に響いてくる。

そのため、自分の強みを活かして、心の内面を理解することができたのです。

 

私は、もともと、イメージすること(ものごとを自分の中で映像化すること)が、好きです。

得意なことを活かして、「心のありよう」を、「複数のキャラクター」として認識するようになっていきます。

 

「ハコミセラピー」のBeingコースに参加するうちに、1人、また1人と、私の中にいるキャラクターの存在が明らかになっていきました。

 

私の中には、ざっと「6人のキャラクター」がいて、私を形作っています。

それぞれのキャラクターには、私なりにイメージする、姿かたち、ピッタリくる名前

名前をつけたほうが、愛着がわくし、対象としても扱いやすくなります。

 

心の中の6人のキャラクター

 

私の心の中にいる、6人のキャラクターは、次の通り。

 

なおちゃん

「なおちゃん」は、天真爛漫で、元気いっぱいな、3~4歳ぐらいの女の子。

おかっぱ頭に、黄色いシャツ、赤いスカートをはいていて、「ちびまるこちゃん」みたいな姿をしています。

 

私の原動力の源。

自分の思いに正直に突き進みます。

 

きいちゃん

「きいちゃん」は、「なおちゃん」の背中に、皮のように張りついている、4~5歳ぐらいの女の子です。

「アルプスの少女ハイジ」の「クララ」を幼くしたような姿をしています。

 

普段は存在感が薄くて、「きいちゃん」がいることに気がつかないほどなのですが…。

うまくいかないことがあると、猛烈に嘆き悲しむ!

嘆き悲しむ「きいちゃん」は、ものすごくふくれあがって、私の心の全領域を占領します。

そうすると、もう、苦しくて苦しくて、息が止まりそうに。

 

おそらく、「インナーチャイルド」と呼ばれる「傷ついた子ども」です。

現実をねじ曲げて考える「グリグリ君」と同じ存在。

「きいちゃん」と、ほどよく付き合っていくことが、穏やかな心のキモとなります。

 

タカハシさん

「タカハシさん」は、指示を飛ばし、ダメ出しをする、20代~40代の厳しい女性。

「女王の教室」というドラマに出ていた、女教師みたいな姿。

ひっつめ髪に、黒いワンピースを着ています。

 

「なおちゃん」と「きいちゃん」に寄り添っているのですが、いやはや、口うるさいったら、ありゃしません!

私の母の分身みたいな存在です。

消えてくれればいいと願っていたのですが、次第に、母として子どもたちを守ろうとする優しい思いが見えてきます。

 

ソルジャーなお

「ソルジャーなお」は、中学生ぐらいの少年兵。

「なおちゃん」と「きいちゃん」を攻撃する敵がいないか、常に警戒をおこたりません。

敵を発見したら、攻撃するか、素早く撤退します。

せっせと任務を遂行する勤勉さ、疲れ知らずな一面も。

周囲の人を攻撃することは少ないのですが、ここ数年は、私の夫を徹底的にやっつけています…。

 

なおさん

「なおさん」は、ありがたいお言葉をくださる、年齢不詳、性別不詳の存在です。

たま~に現れては、ポツリとひと言つぶやいて、去っていきます。

「ハイヤーセルフみたいな感じ」と言われました。

 

名言集ができるぐらい、ありがたいお言葉を発しています。

  • あなたに起こることは、すべて正しい。
  • あなたの思うがままに進みなさい。
  • 人に愛を与えたければ、まず初めに、自分を愛で満たしなさい。
  • 人生にムダはない。ムダだと判断する、考えがあるだけです。

 

なおぞう君

「なおぞう君」は、10歳ぐらいの少年。

知識や知見を集め、分析・研究することが、大好きです。

いがぐり頭で、メガネをかけ、白いランニングに半ズボン姿。

いつも図鑑をもっていて、ひまさえあれば、図鑑をながめています。

 

心の内面構造を理解するときには、あまり出てきません。

でも、仕事をするときなど、日常生活では大活躍!

知識や情報を提供してくれ、客観的なコメントをしてくることもあります。

 

6人のキャラクターの相関図

「なおちゃん」と「きいちゃん」を守るために、他のキャラクターが生まれてきたことが分かります。

私が生きのびるために作られた布陣です。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

続きはこちら。苦しみが生まれるメカニズムが分かってきます。